2019年05月20日
葬儀をする場合には2種類の車がご遺体を搬送しています。1つは寝台車で、もう1つが霊柩車です。このうち豪華なのが後者のほうですが、こちらは告別式会場から火葬場までの片道しか使用されません。火葬場からは業者の車庫あるいは次の告別式会場まで回送されてしまいます。
一方で寝台車の場合はそれ以外の場面で使用されます。死んだ病院などの場所から自宅や葬儀会場の移動に使用されます。こちらは使用頻度がどちらかというと高いので、各会場に1台は配備されている場合が多いです。霊柩車は使用頻度が少ないので各会場に1台とは限らず、複数会場で共有している場合が多いです。
昔のその車は宮型と呼ばれる外観が金色などで装飾された車が一般的でしたが、日本では90年代以降は火葬場近隣住民などからの苦情が増えたともいわれ、今では絶滅状態です。ただそれらの余剰となった車の一部は外国などへ売却されて使用されているともいわれます。
というのはモンゴルや東南アジアなど外国の仏教などでは派手な傾向が好まれるからです。今の日本では外観は装飾されていない洋型が主流です。その洋型も徐々にスタイルが変化していて、初期のころは前部座席しかないのが主流だったのに対して、今頃は後部座席も付いてさらに大型化したリムジン型が増えています。また塗装も昔は黒しかありませんでしたが、今では白色なども増えています。なお北海道では寒冷で雪が降る地域柄か、バスの車体下部に棺桶を入れて、その上部にはご遺族が不通に乗って移動するバス型も多数出回っています。